Collection #00010 台江(タイジャン) 衣装(袖)
これは台江の民族衣装・左右の袖を飾る刺繍部を組み合わせたもの。
刺繍を施していない布部は時間の流れの中で破れたり朽ちたりするもの。大切な刺繍部は取り外しこうしてとっておいた様です。
分かりますか???刺繍のモチーフは羽の生えた「龍」。
右・左の袖、それぞれに2頭の龍が天駆けています。
技法は「皺繍」。(詳しくは、苗族の刺繍をご参照下さい。)厚みがたまりませんっ!!
台江の皺繍も本来は色鮮やかな配色で作られ、。。。例えばこんな風に
そんなカラフルな衣装(刺繍)も、時の流れと共にくたびれる。すると・・・藍甕にザブンっ!全体が真っ紺紺に染まり、衣装は又命を吹き返す。
刺繍の色が弾ける時期が’誕生期’なら、紺に染め上げられた刺繍は’成長期’?。そして藍色が時間と共に抜け落ち、下(元)の色彩が透けて見えてくる’円熟期’。
この刺繍は正にその`円熟期`を迎えたもの。美しいグラディエーションに心奪われます。
用途・機能 | 衣装(袖) |
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地域や支族 | 台江(タイジャン) |
主な刺繍技法 | 皺繍(ジョウシュウ) |
主な素材 |
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主なモチーフ | 龍 |
年代 | 1900-1950年頃 | 備考 | 袖刺繍、左右 |