Collection #0009 舟渓(ジョウチー) 背帯
本日は、「織」の逸品、舟渓の背帯(ねんねこ)をご紹介します。
分かりにくいのですが、反物3部構成。長さ4m・織り幅35㎝の無地平織布2本で、長さ2m弱・織り幅20㎝程の模様浮き織の織布を挟み込んだ形。
舟渓・背帯(ねんねこ構成図)
左右に飛び出た部分が折りたたまれ、紐になります。
驚くべきは中央部に配された織布の浮き模様の多彩さと繊細さ。
子沢山の象徴、犬の爪模様
まだまだ続く・・・
etc・・・ 1つの背帯に菱形に囲まれた護符ともいえる文様が9種織り込まれています。
織る際の横糸は地織用のものと、紋織り様にもう1本、この紋織りがさぁ大変!1段1段へらで経糸をすくいながら模様を描き出してゆきます。・・・眩暈がしそうな作業です。
この織に関しては、博多織の研究をなさっておられる鳥丸貞恵先生の「時を織り込む人々」に詳しく記されております。必見・必読の書です。
参考書籍:「SPIRITUAL FABRIC 中国貴州省苗族 染織探訪15年 時を織り込む人々」鳥丸 貞恵 著/西日本新聞社
用途・機能 | 背帯(ねんねこ) |
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地域や支族 | 舟渓(ジョウチー) |
主な刺繍技法 | その他 |
主な素材 | 絹糸 |
主なモチーフ |
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年代 | 1900-1950年頃 | 備考 | 背帯完品 |