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反省…そして僕らがやるべき事

 今年の里親さんの旅は、梅影村の苗(ミャオ)さん達にとってもちょっとしたお祭り。舞を踊り、唄を歌い、食事や酒も振舞われ、大人、子供誰しもが楽しい1日を過ごすはずだった。。。

ところが、私の配慮のなさから子供を泣かせてしまう事になってしまった。

今回、旅にご参加頂いた里親さんが刺繍学校の子供達に持ってきて下さったプレゼントを村の子供達の前で渡してしまう、というシチュエーションを作ってしまったのだ。それを見かねた里親さんのお一人が、村の子供達にチョコレートをあげてくれたのだが、数が足りず、全員に行き渡らず、もらえなかった子供が泣いた。。。

旅の終わりの会食時、里親の皆さんとお話しをした。 『刺繍学校の子供達は、貧しいからここに来ているのに、村の中では選ばれたエリートなのだ。。。』彼女達自身には、その様な想いはないかもしれない。 

しかし、多くの里親さん達に見守られ、学費から生活費、全てをみてもらい、そして日本から素敵なプレゼントや古着も頂ける。  村の子供達からすれば、羨ましいだろう。

良かれと思ってしている事が、時として気付かない内に人を傷付けたりしてしまう事がある。今回の事は、本当に自分の不注意で子供の小さな心を傷付けてしまった。。。

さて、どうしよう。。。

そうだっ! 刺繍学校を村の子供達、皆が楽しめる場所にしよう!今回、里親さんから送って頂いた紙芝居をチームJICAが熱演してくれ、村の皆で楽しくみせてもらった。

皆で紙芝居鑑賞中~
皆で紙芝居鑑賞中~
村の男の子
村の男の子

 子供達の目が輝いていた。  そんな、催し物を定期的に行うという事も考えてみよう。古着についても、日本の皆さんから送って頂いた古着を今までは刺繍学校の子供達に渡していたが、村全体の子供を対象にすれば男女問わず、どの様なサイズの服でも送って頂ければ、刺繍学校の一角に古着コーナーを設け、サイズの合う村の誰かに喜んでもらえる事になる。 もちろん、取り合いにならない様な仕組みにして。 

村で充分行き渡れば、周りの村へ声を掛けるという事も考えられる。里親さんからの御提案で、刺繍学校の中に図書室を作る事も決めた。村の皆の為の図書館。 そこで、北京市内で古本をご提供頂けないかインターネットを通じ呼び掛けをしたところ、すぐに沢山の反響があったのには驚いた。 

『この様な本はいりますか?』、『取りに来てもらえますか?』、『去年、貴州省へ行きましたが、あそこには本当に貧しくて学校へ行けない子供達が沢山います』と、写真まで載せ、更に皆さんに援助を促して下さった方もみえた。

そして、幼稚園児向けの本が沢山届いた。 感動-!!! 更に沢山の古着も!中国人による中国人の為の援助。 中国と関わり始めて約10年、この地で、初めての経験だった。 

刺繍学校の事に関して、ずーっと日本を向いて活動して来た。だから、気付かなかったのだと思う。 ここにも沢山誠意ある人々がいるという事に。さあ、方向は決まった。 

刺繍学校は苗の伝統工芸を継承する為の工房であり、貧しくて学校にいけない子供たちをサポートする場所であり、図書室あり、古着あり、催し物ありで、村の子供達にとっても楽しい場所である事。 そして、もちろん誰でも自由に苗族の刺繍を勉強出来る場所。

村人による「禾苗刺繍学校」開校祭り
村人による「禾苗刺繍学校」開校祭り
村の子供達
村の子供達

 

そこで、皆さんにお願いがございます。 図書館には日本の古本も置きたいと思います。 今、村の子供達が日本の本に触れるという事は殆どありえません。 でもそんな子供達が日本の本を見て、何かを感じたり、興味を持つ事が有るかもしれません。 そして、古着。 これまでは刺繍学校の子供達へという事で、女の子の物だけを送って頂いて参りました。 でも、これからは村の子供達(赤ちゃんから高校生まで)を対象にという事で、幅が広がりましたので、どんなサイズの服でも男女問わず送って頂けますれば幸いです。(郵送の際、内容欄に“古着”と書かず、“衣類”と書いて下さい。※“古着”ですと郵送して頂けないとか)只、大変恐縮ですが、郵送料は皆様にご負担頂く事になってしまいます。 本などは特に重いので、送料がかさみます。 中国側でも集めますので、お気持ちで結構です。  何卒、ご協力の程宜しくお願い致します。

 

郵送先は、「中華人民共和国 貴州省 台江県 台拱鎮 梅影村 禾苗刺繍学校    馮金国先生収で、お願い致します。

 

 

 

さて、高校三年生だった劉Qiongが今年、目出度く大学に合格し、禾苗刺繍学校を卒業しましたので、その大きな穴を埋めるべく新しい仲間が加わりました!

欧 水秀(9歳)
欧 水秀(9歳)

 

 

 

欧 明虹(9歳)
欧 明虹(9歳)

 

欧 水秀は、日々の食事もままならない程困窮しているという事でやって来ました。欧 明虹は、母上がご病気がちという事情で禾苗の仲間に。共に学校のある梅影村出身、春美と同じ小学校三年生です。新しい仲間としてどうぞ宜しくお願い致します!