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刺繍探索!!

今回のブログは、刺繍探索ということで…年開けにベトナム・ハノイに行って参りました。
美味しい物を探しに!いぇいぇ刺繍を求めにです。ベトナムも”少数民族”がウジャウジャ、その数54!!中国も55民族ですが、その国土から比べると、遭遇度がかなり高い!?”少数民族”と言えば刺繍心をくすぐられる雅瑞家!いざっ!!っとばかり飛び出しました。

目指すはHOA BINH(ホァビン)!!そこはハノイ市内から車で1時間半。小さな街の分岐点を山手に向かった所に有りました。
ザオ族の村発見!!彼等は木造平屋建て、土間の生活様式で現在もしっかり暮らしておりました。

 


足首まである長さ!(後ろ姿)  全長1m37㎝!!


元は同じ色だったのでしょうが、背中とおしり部分の色が抜け何ともいえない良い味わいです。

 

 

 

 

ザオ族の民族衣装は、紺の綿布で作られた、着心地とても軽やかな印象。刺繍自体の量は少な目で、背中のセンター部分に1ポイントと、後ろ身頃の裾部分に少々あしらってあるシンプルなものでした。
しかし、実に特徴的なのが、上着の丈がとても長い事。(羽織ると、足首に達するまでの長さ有り)丁度おしりが隠れるぐらいの位置から裾までスリット?というのか、切れ込みが入っており、前身ごろと後ろ身頃がそれぞれ独立した、何らや意味ありげな形。…実はこの長さには訳が有り、赤子をおぶう際の背帯と帯びが一体化したデザインなのだと。(後ろ身頃の長い部分が背帯に、前身ごろの前垂れ部分が帯になるのだとか)ほほ~ん画期的!!なるほど!それなら隠れる部分に、刺繍はいらない…
ははー確かに…。
言葉が通じず、刺繍に込められた意味や、所々に配してある糸を束ねて作られたフサフサ、刺繍の下部分にあるパッチワークの意味等、詳しい事は分かりませんが、刺繍図案には、木々や鳥の姿が見て取れます。

 背中の刺繍  裾の刺繍

 

集まって来てくれたザオ族の皆さんの中でも、特にお年寄りが着ておられた、もう何年も何年も、そして何人ものお子さんをこれで育て上げた!!だろうと容易に想像がつく衣装を譲って頂き、HOA BINH村を後にした我々でした。…その衣装は、陽に焼け、そして何度何度も洗って大事に着ていたのでしょう。かなり布地が薄くなって、とても味わいのある色合いになっていました。

追伸、後日、ハノイの民族雑貨店で、刺繍が立派な、ヤオ族衣装も購入。こちらは丈がやや短めで、袖口と、おしりから裾に至るまでのボリュームのある刺繍が素敵です。

 
 背中の刺繍   裾の刺繍

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