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苗(ミャオ)族の宝物 VOL.3

そういえば、以前、日本人(横浜の方)が寄付をし建設中なのだという博物館があったことを思い出した。  あそこも確か舟渓だったよなー。 運転手に聞くと 『青曼洞じゃないか?』 『あっ!そうそう、そんな地名だった。 そこまで行ってくれる?』 『ここから10kmはある』 『分かった、全部で100元払うよ。』 と、いうことで雨の振り出した山道を走ること約15分、青曼洞に到着。  あった! ここだ。  建物は完成しているが閉まっている様子。 開いてないのか。。。  近くで豚の餌をまぜているおじさんがいたので聞いてみる。  『管理人は結婚式の喜酒を飲みに行っている』って。  残念。。。  

建物の隣に石碑が。。。 こんなことが書いてありました。

 

青曼洞に日本人が寄贈した刺繍陳列館
青曼洞に日本人が寄贈した刺繍陳列館

 

『陳列館やその他の施設は、日本人の故 韮塚善夫さんの奥様がご主人の遺志を継ぎ、寄付され、その寄付で建てられたものです。  韮塚善夫さんは生前、とても中国を愛していました。  彼がこの曼洞を訪れた時、苗(ミャオ)族伝統工芸の刺繍に大変惹かれ、 この伝統を保存、継承しようという願望を持たれていました。 韮塚善夫さんが亡くなられた後、奥様がこの建物を建てました。  韮塚善夫さんの遺志を実現されたのです。   日本神奈川県横浜市 韮塚きく江 2003年11月』  

 

大変、感銘を受けました。  この建物にそのような物語があった事、全く知らなかった。  とてもとても及びませんが、苗(ミャオ)族の刺繍を愛する者の一人として心よりご冥福をお祈り致します。  僕らも頑張らねば。  また、来ます。