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Collection #0003 施洞(シードン) 衣装・(袖・赤)一部

本日のテーマは繊細でゴージャス。っと言えば・・・やっぱり施洞刺繍でしょう!

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・・・これは施洞地区、民族衣装の袖を飾る刺繍です。
見事な剪紙破線繍。写真では伝わりにくいですがその光沢、繊細さは苗刺繍数あれど、施洞刺繍がピカ1でしょう!!

この地域の特徴は物語性に富んだ刺繍モチーフ。民族の成り立ちや自然界の動植物が生き生きと描かれています。

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これは空駆ける水牛???隙間を埋める双針繍は水(渦)を表しているそうです。布一面に沢山の生き物が楽しげに踊っています♪

施洞地域で刺される剪紙破線繍、これは「剪紙」と言われる、いわゆる「切り絵」を下絵(台紙)にして、巻き込みながら刺す技法。(詳しくは「苗族の刺繍」https://miao-japan.com/embroideryをご参照下さい。)
その「剪紙」も実に見事なのです!!

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手間と緻密さが求められる施洞地区の剪紙破線繍、深いです。

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用途・機能衣装(袖)
地域や支族施洞(シードン)
主な刺繍技法
  • 剪紙破線繍(ジェンジィポーシェンシュウ)
  • 双針繍(シュワンジェンシュウ)
主な素材
  • 絹糸
  • 木綿織地
主なモチーフ
  • 水紋
  • 水牛
  • ムカデ
  • その他
年代1900-1950年頃
備考物語性に富んだ図案が特徴です。