初夏/2006
台江に行って来ました。 今回の目的は移築中、木房の進捗状況確認と大工さんの慰労会、 そして欧志英が広州へ行ってしまった後、新しく仲間入りした子供の写真を撮る事です!
2006年5月31日は旧暦の5月5日、端午の節句、家族が集まり、ちまき(粽子)を食べる慣わしは、苗(ミャオ)族にもあります。 苗族の友達から、ちまきを頂きました。 美味しいのかな~と半信半疑でかじってみると中には燻製のハムをちりばめたもち米が。 うーまっ! 思わず無心でムシャムシャたいらげました。 あっ、写真を撮る前に全部食べてしまった! でも大丈夫。 二つもらっていたのでした。 で、写真を撮るために二つ目の笹の葉をひらいてみると、今度は中からアズキさんが。。。 思わず、かじりに入ろうとした所で、写真の事を思い出し、取りあえずパチリ。
その後、あずきさんは、雅さんのお腹の中で燻製ハムさんとめでたく再会したのでした、チャンチャン。
角をまがると、目の前に木房の全景が目に飛び込んできました(写真左)。 ワーすっかりその姿が浮かび上がっています。 なんだか、ずっと前からここに有った様な佇まい。 周りの風景にすっかり溶け込んでいます。 庭へ回ってみると、なんと大きなお客さんがおみえになっていました! (写真右) 沢山の人が集まる場所になるといいなと思っていましたので、水牛さんも大歓迎!
大工さんの話では、建物はほぼ完成、あとは木房が傾かない様、二棟の間に風雨橋(屋根のある橋)を掛ける作業に 20日位掛かるとの事でした。 もう少しで完成! 大工さん、宜しくお願いします!
そこへ小学生の子供達の参上です! えっ? 皆おそろいのスカートはいてる。。。 初公開、子供達の制服姿!
刺繍班に仲間入りして間もない毛江梅、 皆ととっても仲よさそうで安心しました! 子供の順応性の早さにあっぱれ! その後、皆で新しい宿舎を見に行き、「私達、3人でこの部屋がいい!」。 「私も!」と春美。 「あんたは、おねーちゃん(春蘭)と一緒でしょ!」と。 あっはっはっはっは。 予定では、3部屋を3人、3人、4人でシェアーする様に考えているのですが、どの様な部屋割りになるでしょうか。
何だ、何だ? あ~ ワンちゃんだー! お犬様に道を譲る、なんてーのも、あぜ道の素敵な所ですね。 こうやって、今来た道をまた戻るって事、結構忘れているかもしれない。。。 この後、慌てふためいた春美はあぜ道から足をふみはずし、田んぼのくぼみにすっぽりとはまってしまったのでした! さすがにカメラそっちのけで、助けに走りましたが、本人はケロリ、皆も大笑い、 あーこんなことなら、あの春美の爆笑シーン、撮っときゃよかった~。
田植えの季節。 そういえば、何年か前の同じ時期に刺繍学校を訪れた時、皆田植えのお手伝いで田舎に帰ってた、 なんて事があったなー。
木房のお隣さんも川の水を溢れんばかりに吸い上げ、田植えの準備OKです。
春美がカワイイ頭をしていたので、 馮金国と一緒にパチリ。
その前に、里親さんから頂いたお手紙を皆で読みました!
里親の皆様、嬉しいお手紙有難うございます♪
さーて、お待ちかね、4人の大工さんを招いての宴です! 大学の試験を後数日に控えた劉Qiong以外の子供達と踊りの先生、そして馮金国、私で、大工さん有難う!の カンパーイ!
子供達ったら、大工さんそっちのけで爆食!
大工さんに「スミマセンネー」と言うと「少数民族の子供達は皆こんな風なんだー」って、あくまで優しい。
上写真、右から二番目(紫の服の方)が私の大好きな棟梁。 皆さん、とってもいい顔してます!
子供達から大工さんへ感謝の苗歌、素敵な木房を有難う!大工さんおとなしく聞いてますが・・・、歌が終わると、さあ大変!
でもお酒に強い大工さん達、まんざらでもなさそう。(笑)
今度は、棟梁が私に苗歌を歌って下さいました。 とても低いトーンの心に沁みる歌でした。 お二人の大きな指に抱かれた小さな杯は、まるで命を宿した観音様のように見えました。
拒み続けた白酒ですが、もう飲まないわけにはいきません。 ふにゃふにゃふにゃ~。
ということで、酔っ払ってしまい、新しく仲間入りした子供の写真を撮る事をすっかり忘れてしまいました!ごめんなさい。。。 でも、彼女が写っている写真が何枚かありますので、ご紹介致します。
名前は楊暁蘭(ヤン シャオラン)、中学校1年生、革一という地域の出身でご両親は農家だそうです。皆と同じ様に家庭が経済的にとても困難だという事で禾苗刺繍班に入りました。 とても明るくハキハキした人見知りをしない女の子です。 どうぞ、宜しくお願い致します。
さー、苗族の伝統技術を後世に伝え継ぐべく工房、そして子供達の新しい宿舎完成までもう少し。木房が完成した際には、大工さん始め、近くの村の苗の皆さんを招いて盛大なお祝いをする予定です。
この工房が村の皆さんに受け入れられ、そして、将来的には村の皆の力で盛り上げていって頂ければ、それは正に我々の本望です。