苗(ミャオ)族北京組、平日の過ごし方
貴州省から刺繍を担いで遥々北京へやって来た苗(ミャオ)さん達、 土曜日、日曜日の二日間は暑い日も寒い日も風があっても熱があっても1日中、藩家園で刺繍を売っています。では、平日はいったいどうやって過ごしているのでしょう?ポカポカ秋晴れのお昼時、苗さん達のお宅を覗きに行って来ました。
殆どの苗さんが藩家園からほど近い、同じ所に住んでいます。土日は商売敵でもあるはずなのに、ここではお互いに協力し合って、とーっても仲良く暮らしているんです。 私を見掛けるなり『おっ ズオトン来たのかー』、『ご飯食べたか?』、『家へおあがり!』と、あちこちから皆が笑顔で、声を掛けてくれます。
へーっ 皆、色々やっているんだ。 苗さん達は本当に働き者だなー。
↑ この織り機は近々フランスへ嫁いでいくらしい
お茶碗にはお茶とお酒がつがれています。 家の中でもお供えしますが、この様に外でするお供えは戦争等へ出掛けて行って 帰ってこられなかった(家に入れない)ご先祖様達の為のものだそうです。 また、3本づつ立てられたお線香の減り具合によって、その日の運勢を占うのです。 上記、1番下の写真、真ん中の辺り、 お線香が丸まっていますがこういうのはとても珍しく、今日の運勢は大吉ですって。
やはり家族をしょってる年配苗さんの働く姿が目立ちます。 若い苗さんたちはTVを見たり、携帯のメールに夢中な様です。 でもお母さんやおばあさんの言う事は素直によく聞きます。 お年寄りを敬い大切にしているのがとてもよく解ります。
こうして、苗さん達の平日はけっこう忙しく、それでいてゆっくりと時間が流れていきます。